家電量販店へ足を運ぶと「掃除機」っていうものはなんて発展途上なんだろうと思わされる。
それは現行品に満足できるだけの性能がないからではなく、その性能の向上のみならず、掃除機そのものの形が進化しているからだろう。
考えてみれば、コードを挿して紙パック等の入った車輪付きの本体を引っ張るタイプの従来の掃除機(キャニスター型)に始まり、21世紀に入ってからはルンバ(Amazon)に代表されるロボット掃除機が出てきたり、ダイソン(Amazon)をはじめとするサイクロン式や、最近流行っている標記のスティック型掃除機が登場したり・・・。
それでいてそれぞれが全て共存しているのだから面白い。
そんなわけで、今回は「コードレス・スティック型掃除機」に焦点を当て、その特徴と比較的リーズナブルなエントリーモデルについてまとめてみたいと思う。
アイキャッチ画像引用元:EC-AIR│掃除機:シャープ
目次
コードレス・スティック型掃除機の特徴
コードレスの掃除機自体は昔からあったが、従来のものは車内などの”ちょっとした清掃”に使われることが多く、メインの掃除機にはなり得なかった。
それがなぜこんなにも普及したのか・・・。
コードレス掃除機が普及した理由は大きく2つ。
一つは「吸引力の向上」。
ダイソンのサイクロン掃除機(Amazon)をはじめ、数年前から各社そろって吸引力が強く、かつデザイン性に優れた機種を展開しだした。
そして2つ目の普及理由は「バッテリー性能の向上」だ。
急速充電が可能になったことで十分な実用性を得ることが可能となった。
加えて最近では軽量化に拍車がかかっているようにも感じられる。
最大の特徴は、”スティック状の本体の中に吸い取ったゴミをプールすることが可能”だということ。
従来のキャニスター型とは異なり、車輪付きの本体をホースで引き回す必要がなく、「取り回しが楽々」なのだ。
またその名の通りになるが、”わずらわしいコードがない”というのもメリット。
普段は専用のスタンド等にセットしておき、使う際はコンセントにつなぐことなくそのまま使うことができる。
掃除が終わればまたスタンドに立てかけるだけでよく、多くの従来型掃除機よりコンパクトに収納でき、その見た目もスマート。
最新モデルは軽さにこだわったものもあり、コードレス・スティック型掃除機は「より気軽に使える掃除機」であると言えるだろう。
コードレス・スティック型掃除機入門 おすすめモデル3選
最新の製品の中には、空気清浄機能を兼ね備えたハイエンドモデルもあるが、今回は入門編として、国内主要メーカーのラインナップのうち3万円以下で買えるリーズナブルなエントリーモデルから3機種をピックアップしてみたいと思う。
2018年9月18日更新
日立 PV-BE700 N
- カラーは「シャンパンゴールド」と「レッド」の2色。
- 手元のレバーでパイプの長さを4段階に調整可能。ハンディ型としてもスティック型としても使える2in1モデルとなっている。
- 新開発の「きわぴた構造」で、壁ぎわのごみも吸引可能。
- ヘッドの押し引きにあわせて前側のフラップが開閉する新機構「シンクロフラップ」により、ヘッド内の圧力を調整して大きなごみも吸い取り可能。
- 「シンクロフラップ」により、押しても引いてもごみを吸い取る。
- ダストケースはもちろん、吸引部の回転ブラシも水洗いが可能。
- 充電時間 約3.5時間
- 連続使用時間 約40分(標準)/ 約8分(強)
- 重量 2.3kg
シンクロフラップ機構を
パナソニック MC-SBU310J
- カラーは「レッド」の他、床置き可能な充電台付きのシャンパンゴールドもあり。
- 壁にあたるとノズル前面がガバッと開いて回転ブラシが壁際に当たる「ガバとりパワーノズル」を採用し、ノズルの付け替え不要で「壁ぎわ」の掃除が可能。
- 延長菅を取り外せば、コンパクトなハンディタイプとして使用可能。
- 充電時間 約3.5時間
- 連続使用時間 約15~30分(自動)/ 約8分(強)
- 重量 1.9kg(ハンディ時1.2kg)
シャープ EC-A1R
- カラーは「ピンク」と「イエロー」の2色。
- ラバー製の「ちょいかけフック」によりどこでも気軽に立てかけ可能。
- フローリング表面の汚れを拭き取る「床みがきブラシ」を内蔵。
- バッテリーを本体から取り外して充電する「セパレート・チャージ」により短時間での充電を実現(充電時間約80分)。
- ドライカーボンパイプの採用で大幅な軽量化を実現。
- 連続使用時間 約30分(標準)/ 約8分(強)
- 重量 1.5kg(本体だけなら1.1kgの超軽量)
まとめ│3万円以下でも十分実用的な機種が購入可能に
今回は入門編ということで、国内大手家電メーカーから3万円以下で購入可能なコードレス・スティック型掃除機をピックアップしてみた。
中でもシャープの「EC-A1R」はバッテリーを取り外して充電する方式のため充電時間が短く、また新しいバッテリーへの交換も自分で可能な点が大きい。
実はコードレス掃除機に用いられているバッテリーの実用的な寿命はおよそ2~3年と言われており、そのため長く使おうと思ったら「バッテリー交換の容易さ」は一つのポイントとなるのだ。
ちなみにEC-A1Rのバッテリーの値段は下記の通りだが、他機種のバッテリー交換をメーカーに依頼した場合、この倍程度かかる可能性もある。
参考にしてみてほしい。